幼少期の記憶と向き合うことの難しさ
依頼者が幼稚園に通園していた頃に同じ幼稚園の園児から執拗に暴力を振られていたことが記憶に残り、当時のいじめっ子に会って話がしたいという依頼。
一般的に、幼少期の記憶は時間の経過とともに薄れたり、無意識のうちに書き換えられやすいものだと言われています。
しかし、心に深く刻まれるほどの出来事は、大人になっても消えにくい。一方で、その出来事に関わった相手が、同じ記憶や感情を持っているとは限らない。
実際、今回のケースでは、相手側には当時の記憶が全く残っていなかった。ここに、記憶のズレという大きな問題が浮かび上がる。
依頼者は、今になってこの記憶をどうしたいのだろうか。
苦しかった過去を誰かに理解してほしいのか、あるいは相手に責任を認めてほしいのか。
しかし、相手に記憶がない以上、それを裏付ける証拠も存在しない。
もし、自身の記憶だけを根拠に行動し、記憶違いや解釈のズレがあった場合、状況は新たなトラブルへと発展する可能性もある。
この番組は、過去の記憶とどう向き合い、どこまで他者に求めるべきなのかという、非常に繊細で難しい問題を投げかけていると感じました。
危機回避
前回のヤングケアラーの回と同様に炎上しやすい依頼だと思われます。
結果、幼少期のいじめっ子(依頼者の記憶の相手)は依頼者宛てへの謝罪のメッセージで終わっています。たぶん、記憶の無いことを責められて「なんで私が謝罪しないといけないのか?」と思うところはあるかもしれません。
こんなことあんなことは、記憶だけでなく、誰が見ても「間違いない!」形に残すべきかと。
番組にしてみたら無難な終わり方だと思えます。
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